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肥満と肥満症 | 6 min. read

【肥満症を知る:独占インタビュー】一度しかない人生の健康のために――カギは自分のために自分で決断すること

10月28日、ノボ ノルディスク ファーマ株式会社主催のトークイベント『肥満症って何?~正しい知識と正しい医療機関へかかることの大切さ~』が行われました。イベントには、プロフィギュアスケーターの村上佳菜子さん、スピードワゴンの井戸田潤さん、元AKB48の大家志津香さん、そして日本橋れいわ内科理事長の井内裕之先生がご登壇。ライフステージごとの健康づくりについてトークショーを実施しました。また、井内先生の講演では、「肥満と肥満症の違い」と「肥満症を専門医に相談することの大切さ」を教えていただき、ゲストの皆さんは肥満症に対する知識を深めた様子でした。

イベント終了後、登壇された村上さんへインタビュー。村上さんは、現役選手を引退後、見た目の変化に対する周囲の心無い言葉に苦しめられながらも、自分との向き合い方を自分自身で見つけられたとのこと。そんな村上さんに「健康管理のために最も大切なこと」を伺いました。

――今回のイベントでは、肥満症について多くのことを学びました。感想はいかがですか?

 

肥満と肥満症には違いがあるのだということを初めて知って、驚きました。太ることによって健康を害する肥満症は誰にでも起こり得ることなので、ただ単に「体重が増えたな」と自己判断で終わらせないほうがいいですね。井内裕之先生に「肥満に悩んでいる場合は、かかりつけ医や病院に相談することが大切」ということも教えていただいたのですが、太ったことの悩みをお医者さんに相談するという発想はなかったので驚きました。

プロフィギュアスケーターの村上佳菜子さん

――村上さんはフィギュアスケート選手として活躍され、2017年に現役を引退されました。その後は、体型の変化に悩まれることもあったそうですね。

 

選手時代は毎日何十時間も体を動かしていました。しかし、22歳で引退したあとの練習量は100分の1ほどに減ったんです。それなのに、友達から誘われたら遊びに行って、お酒を飲みながらおつまみのお菓子をダラダラ食べたりしちゃうなんてこともよくあって。そして、そういう生活をしていたら、体重が増えて体型が変わってしまいました。

 

――そのことで、周囲から心ない声をかけられることもあったとか。

 

テレビ番組の撮影でロケに行くと、ロケ先のおじちゃんに「太ったね」とはっきり言われたこともあります(笑)。ご本人としてはおそらく悪気はなくて、自分の娘に言っている感覚だと思うんですけど、やはりショックを受けますね。私、皆さんの前ではいつも笑顔でいたいという思いがあるのですが、実はすごく“気にしい”なので、見た目のことを言われると複雑な気持ちを味わいます。特に日本では、体型についていろいろと言う人が多いような印象があります。

 

プロフィギュアスケーターの村上佳菜子さん

――これまでさまざまな国を訪問されているからこそ、そう思われるのでしょうね。

 

海外ではグラマラスなスタイルで堂々と活動されている方がたくさんいて、体型にとらわれない風潮が高まっていると思います。一方、日本の場合は「細くて可愛いね」「痩せたから綺麗だね」という言われ方をすることが多いと思うんです。この意識を変えていかないと、体型の変化で悩む人は一向に減らないように思います。

 

プロフィギュアスケーターの村上佳菜子さん

 

私は、自分がアイスショーに出演するにあたって、スケートリンクで機敏に動かないといけないので現役時代のベスト体重に戻しました。筋肉量は当時と全然違うので今のほうがふっくらして見えると思いますが、自分ではそれが個性なんだと受け入れています。

 

――今はご自分に合う減量法を見つけられたと思うのですが、現役時代はどのように体型維持をなさっていたのでしょう?

 

現役時代は「この体重でないと試合に出られない」というものがなく、自分自身でベストの状態をキープしないといけないので、非常に大変でした。(フィギュアスケートの)先生は少しでも体型が変わると「体が重い」などの指摘をしてくるのですが、体型管理に関する悩みを相談できる人は栄養士さんだけ。その時々の状態を伝えると、コンディションに合う食事を何日分も作ってくださるんです。ただ、お腹が空くと、決められた分量より多く食べてしまったり、甘いものも口にしたり……。太るとわかっていながら、節制できておらず、それによって好きなものを禁止されたりしましたね。

 

――それは厳しい!アスリートの方でも体重の管理というのは難しいんですね。「体型管理に関する相談」という点で、今回のイベントでも、病院で気軽に相談することが大事、という話がありましたね。

 

病院で相談となると大げさな感じがしますけど、少しでも心配なことや「自分を変えたい」という気持ちがあるとしたら、それをきっかけに相談に行くのはすごく意味があるのだろうと思います。自分の体型に対して人の目を気にしながら過ごすよりも、かかりつけ医に相談に行くほうが、無理をせずに済みそうですしね。

 

プロフィギュアスケーターの村上佳菜子さん

 

それに、健康でいられる時間、健康寿命が長いほうが楽しい人生になると思います。もし肥満症だとしたら、一人で思い悩む時間はもったいないですよね。悩むくらいなら一度相談に行ってみると、納得したうえで自分に向き合えるのでよさそうです。

 

――ご自身の体と向き合う機会が多い村上さんにとって、体型管理や減量の際に大切だと感じることは何ですか?

 

何よりも、自分を愛することだと思います。まずは自分を大好きになって、そのうえで「私はどんなことに喜びを感じるのだろう?」ということを知る。そうすれば、我慢ばかりではない、自分にあった減量ができると思うんです。ただ、体型管理がうまくいかないまま肥満症などの病気になるのはよくないので、かかりつけ医に見てもらうなどの心がけも忘れずにいたいですね。私が現役の頃にこの話を知っていたら、もっと健康的に、自分を好きでい続けながら体型を管理できたような気がします。

 

プロフィギュアスケーターの村上佳菜子さん

――それでは最後に、体型対して悩みをもっている方々へ、メッセージをお願いします。

 

自分でモチベーションを維持しながら楽しみながら自分の健康と付き合っていくこと、また、「他の人から言われたから」ではなく、自分の健康のために自分で行動すること、この気持ちが大事だと考えています。その一つとして、「正しい情報を知ること」があると思います。とにかく、無理をせず、自分を大切にすることを第一に考えていただきたいですね。と

 

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