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「太ったのは自分のせい」という思い込みを 払拭し、肥満症とともに自分らしい人生を
妊娠・出産を機に体重が増加
子どもの頃から体が大きくて、高校卒業当時は身長164センチで体重は約70キロ。標準体重を10キロほどオーバーしていました1)。ただ、小学校から中学・高校とバスケットボールをやっていたので70キロ台で抑えられており、体重のことは気にはなっていましたが思い悩むほどではなかったです。バスケットボールは養護教諭として働き始めてからも続けていたのですが、やめた頃から少しずつ体重が増え始めました。
体重について真剣に考えるようになったのは、結婚してからです。高校時代から月経のない月もあるなど月経周期が乱れていたので、妊娠できるかどうか不安になり婦人科を受診。検査を受けたところ、ホルモンバランスが良くないと言われて、不妊治療を始めました。幸い、治療の初期段階で妊娠することができたのですが、妊娠中に体重が一気に増加。長女を出産後、体重が戻らないまま、1年10ヵ月後に長男を出産。体重は100キロ近くにまで増えました。体が重くなって子どもの抱っこや階段の上り下りがかなりきつく、「やせなければ」と思うようになりました。
長男出産から1年半ほど経って仕事に復帰しましたが、忙しさやストレスから15キロほどやせました。ですが、ストレスのせいなのか頭痛や嘔吐など体調不良が続き、1年ほどで退職。家にいるのでストレスもなくなり、せっかく減っていた体重も少しずつ元に戻っていきました。
1) 日本の標準体重は男女ともにBMI22×身長(m)2と定められています。(出典:日本肥満学会編:肥満症診療ガイドライン2022, ライフサイエンス出版, 2022, p.9)
「やせたいと思いませんか?」 医師の言葉をきっかけに大学病院での治療をスタート
転機になったのは2020年2月、20年来お世話になっているかかりつけの内科医院を受診したことでした。その日はかかりつけ医が不在で大学病院から来ていた別の医師が診察されていたのですが、その医師から「突然で失礼だけど、やせたいと思いませんか?」と聞かれ、大学病院の減量外来の受診を勧められたのです。実は、その2年ほど前に近隣の総合病院の減量外来を受診して、栄養指導のほか食欲抑制剤と漢方薬による薬物治療を始めていました。その結果、治療前は103キロだった体重が90キロ台後半になったのですが、それ以上は減らず足踏み状態に。治療に限界を感じていたところでした。自分もやせたいと思って病院にも通っているけれどうまくいっていないと医師に話して、大学病院を紹介していただきました。
大学病院の減量外来では肥満症治療を専門とする内科の医師が主治医となり、食事・運動療法を始めたのですが、仕事を再開して忙しかったこともあり、なかなかうまくいきませんでした。養護教諭の仕事は事務処理や書類仕事が多く、昼食抜きや残業になることもしばしば。仕事を終えて帰る頃にはかなり空腹で、夜遅い時間に焼き肉を食べに行くなど食生活はかなり乱れていたと思います。スポーツジムにも通い始めたのですが、大学病院での治療を始めた当初99.8キロだった体重は107キロに増えてしまいました。
両親の後押しで減量・代謝改善手術を決意
大学病院の減量外来を受診した当初から、減量・代謝改善手術という選択肢は提示されていたのですが、手術に対する不安が大きく、気持ちは揺らいでいました。主治医から「外科で話だけでも聞いてみては?」と勧められ外科外来を受診。外科の医師に「心が決まるまで、カウンセリングのつもりで受診してください」と言ってもらい、内科と並行して外科外来の受診も続けるうちに、少しずつ手術を受けることへ気持ちが傾いていきました。
一方で、私が肥満症に対する外科手術を受けることを両親がどう思うか気になっていました。両親は健康に生んでくれたにもかかわらず、私の意志が弱くてここまで太ってしまったわけですから、申し訳ない気持ちもありましたし、何より心配をかけたくなくて、これまで肥満症の治療をしていることを伝えていなかったのです。ですが、ここで一歩踏み出すために、4年ほど前から病院で肥満症の治療を受けていること、食事・運動療法だけでは十分に減量できず手術を考えていることを打ち明けました。両親は冷静に話を聞いてくれて、「順番で言えば私たちのほうが先に逝くから、孫たちの面倒は見られない。あの子たちの将来を見守っていくためにはお前が健康でいることが大切だから」と、手術を後押ししてくれました。
2022年8月に減量・代謝改善手術を受け、体重は10キロほど減りました。勤務先の学校は4階建てで、以前は階段の上り下りが大変だったのですが、術後は体が軽くなり、4階まで楽に上れるようになりました。ただ、術後も食事に気をつけたり、スポーツジムに通ったりしていたのですが、間食がなかなかやめられませんでした。学校は業者さんなどから菓子折りを頂く機会が多く、自分のデスクにお菓子が常備されている状態です。だからやせないんだとわかっていても、疲れてくると甘いものが欲しくなってつい食べてしまうことを繰り返していました。その後、主治医から肥満症治療薬の使用を提案され、2024年5月から使い始めています。2)
2) 薬の使用は必ず専門家の指導の下、服用ください。ご自身の判断では絶対に服用しないでください。
当面の目標は、やせた姿で娘の結婚式に参列すること
減量すると、以前よりもひざ頭が小さくなったり、腕時計のベルトがゆるくなったりと、体の変化を感じています。洋服もサイズが合わなくなってきているので、そろそろワンサイズ小さいものに買い替えようと思っています。これまで一旦やせてもそこで停滞したり、リバウンドしたりしていましたから、今の変化がとてもうれしいです。
実は、1年後に長女が結婚式を挙げる予定なので、それまでにもっとやせて、式に素敵な洋服を着て参列することが当面の目標です。この先体力がついてきたら、富士登山にも挑戦してみたいですね。そのためにもなるべく間食をしないよう、小腹がすいたら白湯を飲む、甘いものは、たまに低糖質のアイスクリームを1つ食べるだけと決めて頑張っています。
自力での減量が難しいなら、専門家の力を借りることも選択肢の1つ
残念ながら父は亡くなったのですが、その分、母には長生きしてもらって、できれば介護もしたいです。娘の結婚式や富士登山などの短期的な目標とは別に、長期的には家族が笑顔で楽しく暮らしていけるよう、自分自身が健康で、元気でいることが大切だと思っています。
2人目の子どもを出産した20代後半から「やせたい」と思っていましたが、「太ってしまったのは自分がだらしないから」、「やせるために誰かの手を借りるなんて申し訳ない」という気持ちが強く、最初に減量外来を受診したのは40代後半でした。やせたい、健康になりたいという気持ちは誰にでもあると思います。もしも自力での減量が難しいと感じていたり、やせられない自分を責めたりしているなら、専門家の力を借りるという選択肢もあることを知ってほしいと思います。
*肥満症の治療の効果には個人差があります。全ての方が同様の結果を示すものではありません。また、治療の選択肢は患者さんの状態によって異なりますので、医師と相談して決定してください。
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